考えるコアラの頭の中

思考の整理整頓のために書きます。なので、思考ダダ漏れで読みづらいです。いつか推敲します。※18/6/26以前の記事は、別人格です。今から思うとおかしな事を言っているなと思ったりします。成長過程として敢えて残しておきます。何卒、ご理解ください。

ハンディキャップ理論と就活

先日、ある友人が就活解禁を境に、「ゲームアプリ〇〇たまんねぇ」と呟いており、「あぁこれが『ストッティング』なのだなぁ」としみじみ感じた。

トッティングとは、ガゼルという草食動物が捕食動物に対して行う「跳ねる行為」である。この跳ねるが放つメッセージが「余裕」だ。「私まだこんなに余裕ありますよ、力ありますよ」というアピール行為なのである。アピールに成功したガゼルは、捕食の対象外になる。こうしてストッティングをするガゼルは生存戦略上、一見不合理だが、確かに生き残ることができる。

こうした 「一見非合理的な動物の性質や習性を説明した理論」のこと を『ハンディキャップ理論』という( 生物学者アモツ・ザハヴィによって提唱された)。

この理論の趣旨を一言で言えばこうだ。

「同じ能力でも、より不利な状態・状況にある個体ほど、個体として強そうに見える」。

他にも、孔雀の羽が好例だ。

孔雀の羽は大きいことは多くの人が知ることだが、これは生存戦略上、一見不合理だ。なぜなら、羽が大きければその分天敵の虎や豹に見つかりやすくなってしまうからだ。しかし、それでも孔雀のオスは、羽が大きい遺伝子を残してきた。なぜか?それは、孔雀のメスが羽の大きいオスに惹かれるからである。こうした事実からわかることは、羽の大きさは確かに生存戦略上不合理に見える。だが、現実は羽の大きい個体が子孫を残すことに成功している。つまり、言い換えると、こうだ。孔雀は羽が大きいことで、「死ぬ確率」よりも「子孫を残す確率」の方が高い。だから現存する孔雀のオスは羽が大きいのだ。

こうしたハンディキャップ理論は、僕たちの世界でも応用できる。

例えば、こうだ。

A君は、金持ちの家で英才教育を受けて育ち、有名大学を卒業見込みで、英語が話せる。

一方で、B君は、家が貧乏で高等な教育を受けてこなかったが、A君と同じ大学を卒業見込みで、英語が話せる。

多くの場合、僕たちは、能力の面でいえばBさんの方が優れていると思うし、こちらのほうが魅力的に感じる。それは、ハンディキャップ理論に従えば、Bさんの方がより困難な状態で同じ結果を出しているからである。

こうした事から言える事は

「ピンチはチャンス」である。

乗り越えるのが困難であればあるほど、それを乗り越えた時の魅力度合いは高い。なぜなら、それだけ生き残る能力があるという事だからだ。