(続)人の心理と行動原理話について
前回記事の続き
自己実現欲を満たす(自分だけの世界観を持つ)ことは、代替不可能な個人(他の人間よりも強みを持つ個体)になろうとすることであり、それは子孫繁栄上、有利である。
なぜなら、そうした強みに子孫繁栄上の価値を感じる人が、その遺伝子を受け継ぎたいと思うからである
というのが僕の仮説だ。
ヒトの才能は遺伝することが科学的に証明されているわけだが、それを僕たちは無意識的に理解していることになるのである。
以下、流れをまとめてみた。
・自己実現とは、自己の強みを他者にアピールする行為である
・その強みに、子孫繁栄上の有利さを感じた(魅了された、共感した等と言われる。)者が、その強みを持つ遺伝子を受け継ごうと、求愛してくる
・結果、才能×才能で優秀な遺伝子が形成される
こうして、自身の弱みを補ってくれる才能や、強みをもっと強化してくれる才能に魅了され、より優秀な遺伝子が誕生するのだ。
僕たちが自己実現欲を満たそうとするのは、その下位に当たるインスタントな、量的な性欲に目を向けて無作為に遺伝子を残すよりも、相性の良い遺伝子を選り好みし、質の高い遺伝子を残した方が、子孫繁栄に有利である事を知っているということだ。
ヒトの心理と子孫繁栄という原理原則の関連性がわかったというところで、短いが今日は以上。