幸福のヒントは現実を直視することにあるよ、という短い話。
人生はドラマである。
何を克服するかで、「え?そんな事で悩んでたの?」と振り返ると馬鹿馬鹿しく、でもまあいい思い出だったなと言えるものがある。
例えば、受験勉強をしたことがある人なら、誰でも受験はドラマだ。その時はめちゃくちゃ必死こいて勉強する。自分の目標の中学やら高校やら大学やらに入るために、自分を磨きに磨いてゴールを目指す。
それが1つのドラマになる。
でも、そんな事は歳を取るに足らない事だったなと言えてしまうようになる。そう、人生にはもっと乗り越えなければならない難題が待ち構えているからだ。
■人生をドラマ化するには?
その難題とは、「死」である。
人は、死を克服するために、生きる。すると、人生全体がドラマ化する。フローに入る。その避けがたく不快な現実を克服するために、どうしたらいいのかを全身全霊で考えるようになる。
こうして人は、「人」になる。誰かの物語の中で生きる「脇役」ではなく、自分の物語で生きられるようになる。
人はこうして完成する。すなわち、「大きな物語」から「小さな物語」へと移転することで、人は真人間へと変態する。
幸福のヒントは、ここにある。
と僕は確信している。
死を克服せよ。